季節の変わり目や生活リズム・食生活の乱れで肌の調子が悪くなったり加齢により肌年齢が落ちたと感じる、、、そんなことに負けない!ゆるぎない肌になるためには『肌体力』をつけることが一番!!でも、肌に“体力”って??って思いますよね!?そこで、今日はこれさえ守っておけば、必ず美肌になれる!と言われている5つの『肌体力』についてご紹介します!
目次
肌体力その1「ターンオーバー」
定期的に入れ替わることで、すこやかさをキープ!!
皮膚は大きく分けて上から表皮・真皮の順で出来ており、さらに表皮は図1のように何層にも分かれています。
ターンオーバーとは・・・
「表皮の一番下の基底層で新しい細胞が生まれ約28日かけて角質へと上がり最後は垢となってはがれ落ちるというサイクル」をいいます。
このターンオーバーのおかげで皮膚が傷ついたり、乾燥したり、日焼けしても細胞が絶えず入れ替わり、すこやかな状態を保っていられるのです。
しかし、加齢と共にターンオーバーは遅くなり40代では約40日もかかると言われています。
年を重ねるごとに傷の治りが遅くなったりシミができやすくなったりするのはそのため。
その逆で、病気などによりターンオーバーが早まりすぎて、皮がむけてしまうことも。
ターンオーバーは早くても遅くてもダメ!!
一定のサイクルを保つことで健康で美しい肌になれるのです。
日ごろから、健康な角質細胞を作りだせるよう余分な角質を溜め込まないことが大切です。
肌体力その2「バリア機能」
わずか0.02mmの角層が外的刺激から肌を守ってくれる!!
お風呂につかっても、お湯が肌内に入っていかなかったり海に入っても塩漬けにならないことって、よく考えてみると不思議ですよね?
これは「バリア機能」のおかげ!
この「バリア機能」の働きを担っているのが表皮の一番上にある、厚みわずか0.02mmと非常に薄い膜である角層。
顔の場合、角層は約20層の細胞が積み重なり、その隙間をセラミドなどの「角質細胞間脂質」がぴったりと埋めています。
例えるなら、レンガ(角質細胞)が幾重にも重なり、それぞれの隙間をセメント(セラミド)で埋めているような状態。
こうした「細胞同士をぴったり密着させる構造により、水や異物が肌の中に入り込むのを防ぐ重要な働き」をバリア機能といいます。
このバリア機能が弱まってしまうと・・・外からの刺激を受けやすくなり肌が荒れる原因になるのです。
「内側にある肌のうるおい」も逃さず守る
バリア機能は、外的刺激から守るだけでなくもう一つ大きな働きがあります。
それは・・・「肌内部から湧き出る水分を角層に蓄えておく」
健康な角層は、約20~30%の水分を含み、それは、「おもに肌が自ら作り出すセラミドなど保湿物質によって維持」されています。
セラミドは細胞同士をくっつける役目以外に保湿物質として大きな役割も担っているのです。
ところが、セラミドを作り出す力が弱まると角層の水分は蒸発し肌内部のうるおいまで失われていってしまいます。
正常なバリア機能を保つには・・・肌内部でセラミドなどの保湿物質がきちんと働いていることが不可欠。
そのためにも、正しい保湿を行なうことが重要なのです。
肌体力その3「基底層」の“生命力”
表皮と真皮、両方に影響力をもつ基底層
表皮と真皮の境界線に位置する「基底層」は薄いシートのような形状ながら重要な役割を担ってくれています。
一番重要!!新しい表皮細胞を生み出す役割
毛細血管から栄養分と酸素を受け取り基底層にある「基底細胞」が必要に応じて細胞分裂し、新しい表皮細胞を作る。
まさに、これがターンオーバーのスタート地点なのです。
二番目に重要!!紫外線から真皮を守る役割
表皮はダメージを受けてもターンオーバーで元に戻ります。
しかし・・・真皮にまでダメージが及んでしまうと完全には元に戻らないんです!
基底層にあるメラノサイトがシミの元となるメラニンを生成することで黒いカーテンを引くようにブロック!!
基底層はその下にある基底膜と強い膜のように一体となり、真皮の繊維にも結合し真皮を強力に守ってくれているのです。
私達はメラニンを悪者扱いしますが実は、これも紫外線からの一種の防御反応であり基底層が表皮と真皮の境目にあるのは真皮に紫外線が届かないようにブロックするためだったのです。
基底膜が衰えるとシミができやすくなる!
加齢と共に基底膜は衰えます。
すると、メラニンがその下の真皮にまで落ち頑固なシミとなって残ってしまうことになります。
同じだけ紫外線を浴びていたとしても若いころよりもだんだんとシミができやすくなるのは、これも一因。
過度なダイエットなどでたんぱく質などの栄養源が不足したり、血行不良を起こしたりしている場合、基底層の細胞にうまく栄養と酸素が行き渡らずターンオーバーが防げられます。
規則正しい生活、食事、正しいスキンケアが揃ってこそ、すこやかな状態をキープできるのです。
肌体力その4「線維芽細胞」の“活力”
真皮を生み出す「線維芽細胞」って?
水分を除いた真皮の約70%は、コラーゲンと呼ばれる線維が占めておりこのコラーゲンをジョイントしているのがもう一つの繊維である 。
そして、コラーゲンとエラスチンの骨組みの間を埋めているのがヒアルロン酸などのゼリー状の物質。
これらコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの真皮を構成している成分を生み出し母のような役割を果たしているのが“線維芽細胞”なのです。
シワ・たるみ予防のカギは線維芽細胞にある!
若いうちにパンとしたハリのある肌がキープできるのは、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを順調に生み出しているから!!
けれど、加齢とともに線維芽細胞は減ったり働きが衰えたりするため、年を重ねるにつれハリや弾力がなくなってきたと実感するのです。
その時はすでに真皮内で線維芽細胞が衰えコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生み出す能力が低下している状態になっているのです。
さらに、紫外線や酸化、糖化などの影響によってもコラーゲンやエラスチンが変性ししわやたるみは加速します。
しっかりとハリや弾力をキープするためには日ごろからきちんと紫外線対策をしたり線維芽細胞を元気にするアンチエイジング化粧品を使ったりして予防ケアを行うことが肝心です。詳しくはコチラ
線維芽細胞の活力をアップさせていつまでも若々しく、ハリのある肌を目指しましょう!
肌体力その5「毛細血管」の“ネットワーク力”
血管は、肌に息吹を与える命のパイプライン
表皮の下の真皮内に位置し肌の内側に網目のように張り巡らされている血管。
この血管によって栄養や酸素が運ばれ肌が健やかにはぐぐまれています。
血管は深いところが太く、表皮に向かい上がってくるにつれ細くなっていきます。
この細く派生している血管を“毛細血管”といいます。
毛細血管は2つの大きな役目を受け持っています。
- 一つ目は栄養と酸素を運ぶ!
- 二つ目は二酸化炭素と老廃物を回収してくる!
植物同様、肌の細胞も新鮮な酸素と栄養がなければ生きていけません。
血行不良になると、酸素や栄養が肌の隅々に充分に行き届かなくなるうえ老廃物がたまり、肌がくすんだり乾燥したりします。
その他、老廃物を含むリンパ液はリンパ管から吸収されつねにリフレッシュされています。
日ごろ、マッサージや運動が大事といわれる理由はそこにあります。
現代人は喫煙や睡眠不足、ストレスなどに囲まれ血行が悪くなりやすいのです。
だからこそ、意識的に血流を促進するケアや生活習慣を身につけることが必要といえます。
肌に息吹を与える、いわば命のパイプラインである毛細血管の力を維持することが美肌へとつながっていくのです。
運ばれてくる栄養が充実していることも肝心
毛細血管を通して肌のすみずみまで栄養が運ばれるのですが運ばれてくる栄養そのものが不足していればすこやかな肌は維持できません。
無理なダイエットで栄養が偏ることも吹き出物や肌あれの原因になります。
食事により、肌に必要な栄養を適正量でバランスよくとることも大切。
本当のスキンケアは食生活を見直すことも含まれるのです。